【お知らせ11/11】
11月2日に当測定所で測定されました食品から以下の数値が検出されました。
京都府宇治市 抹茶 24年産(流通品)
Cs137 1.38±1.06Bq/kg
Cs134 2.38±1.12Bq/kg
Cs137+Cs134 3.76±1.54Bq/kg
測定日 2012.11.2
測定時間 (43200秒)12h
スペクトル上、天然核種が混在しており、より正確な核種分離を行うためにゲルマニウム半導体機器による精密測定を依頼しました。
【結果】
Cs137 2.5±0.3Bq/kg
Cs134 1.5±0.3Bq/kg
測定日 2012.11.8
測定時間 (25200s秒)7h
測定装置 TechnoAp TG150B(ゲルマニウム半導体機器)
測定所 アイメジャー信州放射能ラボ(iSHL)
基準値内ではありますが京都府産のお茶のデータが少ないこと、抹茶は抽出せずに飲用すること、産地の観点から選んでいる方もいるのではないかということを考慮し、情報共有としてご報告いたします。
◆以下参考資料
◇京都府 府内産農林水産物の放射性物質モニタリング検査結果
http://www.pref.kyoto.jp/shoku-anshin/1305101639879.htm
H23年度 和束町 茶(生葉)不検出, 宇治市 茶(荒茶)不検出 検出限界10Bq/kg
H24年度 宇治市 茶(飲用)不検出 検出限界値<0.6(2検体)
※24年新基準値より茶は飲用に加工後、飲む状態での検査となっています。
◇環境放射線データベース
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/top.jsp?pageSID=62155837_0
こちらのデータを検索しました。
京都の茶における放射性濃度
2010年度 Cs137 最大0.21Bq/kg
2011年度 Cs137 最大5.6Bq/kg
福島原発事故以降のCs137の数値は上昇しています。
Cs134の半減期を考慮すると測定時Cs134も同程度存在したと考えられます。
よって2011年度の茶葉でCs134とC137合わせて10Bq/kg程度の放射性濃度が検出されていた可能
性があります。
また、文科省資料http://radioactivity.mext.go.jp/ja/contents/7000/6290/24/192_203_0928.pdf
によると岐阜県、静岡県、三重県、京都府、奈良県、和歌山県、熊本県、宮崎県、鹿児島県の茶の測定結果で分析が完了した9府県のうち8府県で、事故前11年間に全国で観測された最大値を超える放射性セシウムが検出されました、との記載があります。
以下に詳細データ(過去11年間のCs137最大値/2011年Cs137最大値:単位Bq/kg)を示します。
※岐阜:0.097/4.8 静岡:0.19/240 三重:0.2/7.2 奈良:1.1/7.1 和歌山:0.563/3.7 熊本:0.34/0.81
宮崎:1.8/1.7 鹿児島:1.5/1.6
以上のことから、お茶はやはり放射性物質を吸収しやすい農作物であると考えられます。
また、新基準値となり自治体での検査は飲用で粉茶や茶葉の状態での検査は見られません。粉茶は飲料水ではないので基準値は100Bq/kgの適用となります。
今回の当測定所の抹茶の測定結果は24年産のものです。
23年の測定結果はさらに高い数値であったことが予測されます。
摂取について、ご自身の判断の際の参考にしていただければと思います。
今後とも、データの推移をご注視ください。
横浜市民測定所