Yokohama Citizen's Radioactivity Measuring Station

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    対象としておりますが、会員ではない方のご登録も歓迎しています。
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    横浜市民測定所をご支援下さっている皆様、

    不定期に発行している本メルマガですが、今回は、
    測定員さんたちの勉強会の様子をお伝えします!
    何度かお伝えしているように、測定器は「ボタンを押してできあがり!」という
    家電商品とはひと味もふた味も違うやっかいなもの。

    でも、普通のママたちでも扱えるように、こんな勉強会も開かれているんです。
    生活の知恵として、また子どもたちにも伝えていくべき知識として、
    専門家だけでなく、普通のママパパが勉強していくことが大事ですね。
    ぜひお読み下さい。

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    「測定員「えらすも」の日記:放射能についての勉強会」

    夏休み前の7月、分析担当「かにさん」から測定員さん向けに、勉強会が開催されました。
    横浜市民測定所の測定データは、測定したままの数値だけを公開する事はありません。
    きちんと、その測定データが妥当なものかどうか分析を経てから公開されます。
    現在はこの分析を専門知識を持つ3名の分析担当さんが行ってくれていますが、
    わたしたち普通のママである測定員さんたちも、
    測定器AT1320Aの測定結果の読み取り方を勉強し、
    ゆくゆくは自分たちだけでも分析できる様になるのが目標です。

    皆さん集まったところで車座となり、かにさんの作って下さった資料が配られました。
    レクチャーは「放射能とは何か?」という基礎の基礎から始まりました。

    大勢いる測定員さんの中には、独自に勉強されて、どんどんスペクトル(※1)や
    出てきた数値を読み取れるようになっている方々から、私「えらすも」のように
    測定作業を覚えるのがやっとで、数値等は分析担当者さん任せ、というレベルの人まで色々です。

    説明はそんな私でもとても入りやすい内容からでした。
    放射線とは?私達が使っている機械はその何を検出しているのか?
    …なるほど、と改めて良く飲み込めました。

    もっとも苦手感のあるスペクトルの見方についても
    「横軸は光の強さの違いにより核種が何か」を、
    「縦軸は一秒間にどれだけ光が当たったかによってその放射性物質がどれだけあるか」を表している、
    と説明されてみると、スペクトルにでてくる典型的な人工放射能の3つのピークが、
    ただの難しそうな折れ線から、実体のある放射性物質を見せつける線となって感じられました。

    まずは、放射性物質が明らかに「ある」スペクトルと「ない」スペクトルを読み取れる事。
    そして、「ある」場合の確認のポイントとして、セシウム137と
    セシウム134の比率(※2)をきちんと見る事。

    そしてレクチャーは、(新たな放出がなければ)あるはずのない
    ヨウ素131があったときや、セシウムの比率がおかしかった場合の、
    天然核種(※3)の影響についてへと話が続いて行きました。

    天然核種の影響を読み取れるようになるのは、もう一つ上の段階、
    と私には感じられましたが、参加している他の測定員さんからは
    どんどん質問が出ていてびっくり。
    でも基礎的な事からちょっと上級者コースまでとても有意義な会だったと思います。

    AT1320Aは一生懸命光の強さや数を数えてくれるけれど、
    それを「正しく読み取るには、機械の特徴をよく知りソフトを使いこなした上で、
    誠実に正しい数値を知ろうとする人の力あってこそ」と実感した講習会でした。
    そして、それを支えて下さっている「かにさん」はじめ分析担当者さん達には
    頭が下がるばかりです。分析担当者さんの実力と誠実な姿勢のおかげで
    私達測定員の日々の作業が意味あるものになっているのだと、改めて感謝の気持ちを強くしました。

    横浜市民測定所はそういう誠実な心の人達皆の努力で支えられています。
    私も少しずつわかる事を増やして、そのほんの一部でも担って行けるように頑張りたいです。
    汚されてしまった土地で、皆で前向きに生き抜いて行けるように。
    東林間測定室 測定員「えらすも」

    注釈:
    (※1)スペクトル・・・検体から放出されるエネルギーをグラフ化したもので、パソコン画面に映し出されます。
    (※2)セシウム137と134の比率・・・半減期約30年の137と、約2年の134では、
    時間の経過と共にその比率が変わってきます。現在は1:0.7~0.6程度と言われています。
    (※3)天然核種・・・太古から存在するウランの崩壊した娘核種として、
    鉛やビスマスという核種があり、それぞれヨウ素やセシウムと似たエネルギーを放出しているため、
    測定器の分解能力によっては、誤検出してしまう事があります。

    ~~~~ボランティア測定員さん大募集!~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    横浜市民測定所・磯子測定室(JR磯子駅徒歩15分)ではこのようにご一緒に測定して下さる測定員さんを募集します。

    専門的なスキルは必要ありません。主に、食品を刻んだり、容器に詰めたりするほか、パソコンに必要事項を入力する作業です。
    市民測定所はメンバー皆がとても協力的なので、情報交換しながら、楽しく測定に励むことができます!
    情報公開される前の生のデータが見られますし、何より、測定していると汚染の状況が自分の事として的確に把握出来ます。

    研修期間を経て、一人で測定できるようになったら、交通費が支給されます。
    お子さんが小さい場合は、ご一緒に測定所で遊ぶスペースもあります。(事故には自己責任で十分ご注意下さい)
    現在は、週に1~2日、3~4時間入っている測定員さんが多いです。

    ボランティア測定員にご関心を持たれた方、ぜひ下記までお問い合わせ下さい。
    info★ycrms.net(★をアットマークに変えて下さい。)
    また、23日(日)の交流会にご参加なさる方は、ぜひボランティアスタッフまでお声がけ下さい!

    今後とも、横浜市民測定所をよろしくお願い申し上げますm(_ _)m

    横浜市民測定所ボランティアスタッフ一同

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